Coreシリーズの違いを比較!
「Coreシリーズの違いがわからない」や「自分の用途ならどれを選ぶべき?」等、PC選びで最初にぶつかる壁がCPUのグレードです。
この記事では、Coreシリーズの違いを初心者にもわかりやすく、実際の用途ベースで解説していきます。
あわせて型番の読み方や世代差の影響、ノート向けとデスクトップ向けの違いや予算別の目安まで網羅していきます!
【選ぶ際のポイント】
同じ「Core i5」でも世代や型番で性能は大きく変わります。名前だけで判断しないのがコツ!
i3/i5/i7/i9の位置づけについて
Coreシリーズそれぞれの特徴!
まずは、Coreシリーズの特徴についてご紹介していきます!
Core i3は、PC初心者の方や日常利用向けとなっていて、Web検索やOfficeの使用、学習などの利用に向いています。
Core i5は、バランス型(汎用的)で、在宅勤務時の使用や軽い編集作業、軽いゲームなどでの利用に向いています。
Core i7は、上級者(余裕重視)向けで、本格的な編集作業や高リフレッシュレートなゲーム、マルチタスクに向いていて、Core i9は更に高度な作業、4K動画編集や3Dレンダ、ハイエンドゲーム配信や重い開発に向いています。
Coreシリーズのざっくり比較表を、以下のように纏めてみました↓
項目 | i3 | i5 | i7 | i9 |
日常操作(Web/Office) | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
同時作業(タブ多数/複数アプリ) | △ | ○ | ◎ | ◎ |
画像編集(RAW現像) | △ | ○ | ◎ | ◎ |
動画編集(FHD/4K) | △/× | ○/△ | ◎/○ | ◎ |
PCゲーム(FHD/QHD/4K) | △/× | ○/△ | ◎/○ | ◎ |
価格・コスパ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
※あくまで世代・型番・冷却・メモリ容量に左右される概略。
型番の読み方と「世代」の重要性
型番の読み方を覚えよう!
ここからは、型番の読み方について、見ていきたいと思います。
例)Core i5-1240P / Core i7-13700K
先頭の数字は、世代(12=第12世代、13=第13世代…)を表していて、世代が新しいほど効率と性能が上がる傾向にあります。
末尾のアルファベット(ノートPC)は、「U」は省電力・薄型向けであること、「P」は薄型でもパワフル寄り、「H/HX」は高性能・ゲーミング/クリエイター向けであることを表しています。
末尾のアルファベット(デスクトップ)は、「K」は倍率ロック解除(OC可・高性能)、「F」は内蔵GPUなし(別途グラボ必須)、「T」は省電力版であることを表しています。
【同じコアi5でも…?】
同じi5でも「H」と「U」では別物です。薄型ノートのi5-Uより、ゲーミングノートのi5-Hがずっと速い、といったクラス差を意識しましょう!
12世代以降の「Pコア/Eコア」設計とは?
「Pコア/Eコア」設計とは?
第12世代以降では、高性能なPコアと省電力なEコアのハイブリッド構成が主流となっています。
多タスク・動画エンコードなどで効きやすく、i5以上はこの恩恵を受けやすいのが特徴!
旧世代のi7より新世代のi5が快適、という逆転も起きえる可能性があるのが「Pコア/Eコア」設計です。
用途別の早見表!
用途別で選ぶべきスペックを決めよう!
結局どれを選べばよいのか、用途別の早見表を作成しました↓
1)日常利用・学習(Web/メール/Office/YouTube)
おすすめCPU | 「i3」または新しめの「i5」 |
メモリ | 8GB以上(快適さ重視なら16GB) |
ストレージ | SSD256GB以上 |
2)在宅勤務(Web会議+資料作成+タブ多数)
おすすめCPU | 「i5(できれば最新世代)」 |
メモリ | 16GB以上 |
ノートの場合 | P/Hシリーズだと長時間会議や画面共有が安定 |
3)写真現像・デザイン(Lightroom/Photoshop)
おすすめCPU | 「i5」以上 (バッチ現像や高解像度RAW多用なら「i7」) |
メモリ | 16〜32GB |
ストレージ | 高速SSD(NVMe)+画像用別ドライブ |
4)動画編集(Premiere/DaVinci)
FHD主体 | 「i5」+16GB+dGPU推奨 |
4K本格 | 「i7」or「i9」+32GB以上+ 強力なdGPU+高速ストレージ |
ポイント | CPUよりGPUとストレージ速度が効く場面も多い |
5)PCゲーム
FHD中設定 | 「i5」+中堅dGPU(例:xx60番台クラス) |
QHD/高リフレッシュ | 「i7」+上位dGPU |
4Kウルトラ | 「i9」+ハイエンドdGPU |
ポイント | CPUは最低fpsの底上げ、GPUは平均/最高fpsに直結 |
6) プログラミング/開発(IDE/コンテナ/仮想環境)
Web/業務アプリ開発 | 「i5」+16GB |
Docker多用・ビルド重い | 「i7」以上+32GB |
機械学習 | CPUよりGPUメモリがボトルネックになりやすい。 |
「ノート」vs「デスクトップ」同じi5でも別物?
ノートPCとデスクトップPCでパフォーマンスが異なる
ノート(U/P/H)は、TDP(消費電力枠)や冷却に制約があり、長時間フル負荷で伸びないことがあります。
デスクトップは、冷却余裕があり、同グレードでもパフォーマンスが高い傾向にあります。
結論、持ち運び重視の場合は「ノートのU/P」、性能重視の場合は「デスクトップ」or「H/HXノート」が、個人的にはオススメとなります!
「世代差>グレード差」になる例
「i5」が「i7」を上回るパターンも?
新しめの i5(例:第12〜14世代)が、古い i7(例:第8〜9世代)を実作業で上回ることは、普通に有り得ます。
特に、動画エンコード・多タスクで差が出やすく、 迷ったら「世代を新しく、メモリを多め」が満足度は高くなる傾向にあります。
内蔵GPU(iGPU)と外付けGPU(dGPU)
外付けGPUが必要な場合は?
事務・学習・軽い編集なら内蔵GPUでOKですが、ゲームや高度編集は外付けGPUが必要となってきます。
デスクトップのF付型番(例:i5-13400F)はiGPUなしなので、グラボ必須なので注意が必要です。
予算別の選択ポイント!
予算別のポイントや基準について!
低予算の場合、最新にこだわらずi5搭載の型落ちノート、または中古のi5/i7デスクトップ+メモリ増設がオススメです。
中予算の場合、最新i5+16GB+NVMe SSD(512GB〜)がオススメ!
高予算の場合は、i7/i9+32GB以上+高速SSD、用途に応じて上位dGPUというのがオススメとなってきます。
【選ぶ時の基準】
「i5 + 16GB + NVMe」を基準に、用途で上下に振るのが失敗しにくい!
よくある質問(FAQ)
- Qi5とi7で迷っています。どっち?
- A
迷ったら最新i5+16GBがオススメです。動画編集/高fpsゲーム/重い多タスクが日常ならi7に。
- Qi3でも在宅勤務できる?
- A
できます。ただしWeb会議+資料編集+タブ多数だと途端に重くなることがあるため、i5推奨となります。
- Qi9は誰向け?
- A
4K編集・3Dレンダ・ハイエンド配信など時間短縮が“お金”になる人。一般用途には過剰になりがち。
- Qグレードよりメモリ?
- A
はい。i5+16GBは、i7+8GBよりも多くの場面で快適な利用ができます。まずメモリはケチらないことが大事。
- Q「Core Ultra」との関係は?
- A
ノート市場を中心に新ブランドへ移行が進んでいます。ただし中古・現行並売もあり、当面はCore iとUltraが併存します。比較時は世代・型番・TDPを確認しましょう!
買う前の最終チェックリスト
購入を検討する場合は、以下の内容を確認しましょう↓
【購入前のチェックリスト】
✔世代は十分新しいか(目安:近年世代)
✔グレードは用途に合っているか(i5基準、重いならi7以上)
✔メモリは16GB以上か(画像/動画編集は32GB検討)
✔ストレージはNVMe SSDか(512GB〜推奨)
✔ノートの末尾記号(U/P/H)と冷却性能を把握したか
✔iGPUのみか/dGPUが要る作業かを把握したか
✔将来の増設余地(メモリ/SSD/拡張スロット)はあるか
まとめ
迷ったら最新世代の i5+16GB+NVMeを基準に選びましょう!
重い編集・高fpsゲーム・多タスク常用ならi7以上、 学習・日常用途中心ならi3〜i5で十分。
同じ「i5」でも世代・型番・TDPで異なることに注意が必要です。
名前だけで決めないことを心がけましょう!